うつ病を引き起こす代表的な原因は、ストレスです。ストレスは、「何らかの刺激によって考えが歪んでしまうこと」です。そのため、世の中には良いストレスもあれば悪いストレスもあります。うつ病を引き起こすストレスは、悪いストレスの影響です。ここでは、ストレスの主な4つの原因をまとめてみました。
仕事や学校、友人・恋人などの人間関係などの対人関係で起こるのが社会的なストレスです。このストレスを感じやすいタイプの人は、責任感が強い人や几帳面な人など世間一般的に真面目だと言われている人に多いです。こういった性格の人は、自分に与えられた仕事などを一人で何とかしようと考え頑張ってしまいます。他の人が手伝おうとしても、「一人で大丈夫だから」とつい断ってしまうほど頑張ります。こういったことが積み重なってくると、徐々にストレスが蓄積されていきうつ病を引き起こす可能性が高くなります。社会的なストレスを感じてしまう人は、「どうして自分だけが頑張っているのだろう」と疑問を持ってしまうことがあります。こう思い始めてしまうと、そこからストレスの蓄積のスピードが速まるので危険な状態に陥ります。ですから、自分だけが苦しいと思わずに、今行なっていることが苦手だと自己評価するといいでしょう。そうすることで、ストレスを軽減できるようになります。
自分の将来に対して突然不安を感じたり、仕事で挫折して自信喪失したりすると感じるのが心理的なストレスです。他にも、親しい人との死別や恋人などのパートナーとの別れで感じるストレスも該当します。心理的なストレスは、立ち直るのに時間がかかります。それに、怒りや悲しいなどの感情は社会に出ると素直に出すことができません。今感じている感情を抑えることになるので、体が常に緊張状態となりうつ病を引き起こすことに繋がります。そのため、心理的なストレスを解消するには、自分の感情を素直に出せる場所を作ることが大切です。自分でどのようにして作ったらいいかわからない時は、心理カウンセラーに相談してみるのもいいでしょう。そうすることで、自分の感情を心理カウンセラーに伝えることができて、ストレスを解消できるようになります。
社会に出るきっかけや転勤、結婚などでこれまでの環境が大きく変わったことで感じるのが、環境的なストレスです。これは、これまでの環境とは大きく変化したことで心がついていけなくなることが原因です。環境が変化することは、良いことなのでうつ病にならないのではないかと思うかもしれません。しかし、突然環境が変わったら誰でも戸惑いが生まれますし、頭がついてこないのも当たり前です。中には、「自分にとって良い環境になったのだから大丈夫」と切り替えられる人もいますが、環境の変化に追いつかずストレスを感じてしまうことは誰でも起こることです。それに、引っ越したことがきっかけで仕事や学校に通う時の環境が変わったことも、ストレスを感じやすいことに繋がります。最近環境が変わったことでイライラするなとか、頭痛や肩こりなどの症状が酷くなったと思ったら、一度自分の環境を見直してみてください。そうすることで、何に対してストレスを感じているのかを把握し、うつ病を引き起こさないようにストレスを軽減することができます。
大きな病気を抱えたことで感じるのが身体的なストレスです。大きな病気だと言われたら、誰でもショックを受けてストレスを感じます。また、病気の治療によるストレスや、脳に影響を与える薬を服用するとなったら、これまで以上にストレスを感じやすくなります。そのため、大きな病気を抱えてしまうとうつ病が合併症として発症する確率が高くなります。また、運動不足も体にストレスを感じやすくなります。日頃から適度に体を動かして、ストレスを感じさせないようにすることが大事です。
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